推し活マーケティングの基本|10代の「参加したい」を企画にする方法
10代の消費を語るうえで欠かせない推し活。推し活マーケティングの基本、10代の推し活の特徴、企業が企画するときの考え方と注意点を、マーケ担当者向けにやさしく解説します。
推し活とは
推し活は、好きなアイドルやキャラクター、俳優、配信者などを応援する活動のことです。ライブに行く、グッズを買う、SNSで感想を発信する、推しの誕生日を祝う。応援の形はさまざまです。
10代にとって推し活は、特別な趣味というより、日常の一部です。プロフ帳の「推し」の欄を書けない子のほうが少ない、というくらい身近なものになっています。
推し活マーケティングとは
推し活マーケティングは、この「推しを応援したい」という気持ちに寄りそって、商品やサービスを届ける考え方です。
代表的なのは、アイドルやキャラクターとのコラボ商品、推しカラーを選べる商品、推しと一緒に写真を撮れるグッズなどです。最近は、推し活をする人の「行動」を手伝う商品も増えています。たとえば、グッズを持ち歩くためのケースや、うちわ・ぬいぐるみを飾るための道具などです。
10代の推し活の特徴
2026年の10代のトレンドを見ると、推し活にはいくつかの特徴があります。
ひとつめは、「参加すること」が楽しい、という点です。2026年上半期は、M!LKの曲の言葉やポーズが流行語になり、デビューしたばかりのグループの曲がTikTokで大きく広がりました。ダンスやポーズをまねして投稿できる、ファンが参加できる余白があることが人気の理由のひとつと考えられます。
ふたつめは、推しが友だちとの会話のネタになることです。同じ推しの友だちと盛り上がる、ちがう推しをすすめ合う。推し活はひとりの趣味でありながら、人間関係をつなぐものでもあります。
みっつめは、使えるお金にかぎりがあることです。10代の多くはおこづかいが中心なので、「何にお金を使うか」をよく考えています。グッズを全部買うより、本当にほしいものを選ぶ子も多いです。
企業が推し活マーケティングをするときの考え方
推し活をマーケティングに取り入れるとき、大切なのは「推しの人気を借りる」だけで終わらせないことです。ファンは、推しを大事にしてくれる会社かどうかをよく見ています。
- 推しを応援する気持ちを主役にする:商品はその気持ちを手伝う「道具」と考える
- 選べる余白をつくる:推しカラー、メンバー別など、自分の推しに合わせて選べる形
- 参加できる仕掛けを入れる:写真を撮る、ポーズをまねる、友だちと交換する
- 手に届く値段にする:10代のおこづかいで買える価格帯の商品も用意する
やりすぎに注意したいこと
推し活マーケティングでは、気をつけたいこともあります。
ランダムグッズ(中身が選べない商品)は人気がありますが、何度も買わせる設計が強すぎると、10代や親から反発を受けることがあります。限定品をあおりすぎることも同じです。
また、推しやファンの文化をよく知らないまま企画すると、言葉づかいやデザインのずれで、かえって評判を落とすこともあります。ファンの間で大事にされている呼び方やマナーは、事前に確認しておきたいポイントです。
まずは10代の「推し」を知ることから
推し活マーケティングの第一歩は、いまの10代が誰を推していて、何にお金を使っているかを知ることです。推しは入れ替わりも早く、同じ学年でも学校や地域でちがいます。
TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「推し」「ほしいコラボ」「最近お金を使ったもの」を集めています。どの推しと、どんな商品の組み合わせが求められているのか。企画を考える前の手がかりとして活用してください。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
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