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価値観

10代の友だち関係と消費|「グループ」と「1対1」で変わる買い物の決まり方

10代の買い物は、友だち関係と切り離せません。グループでそろえる、親友とおそろいにする、相手に合わせて選ぶ。関係の距離ごとに変わる消費のかたちと、友だち関係をあおらない企画の考え方を整理します。

友だち関係は「距離」で見る

10代の消費を考えるとき、「友だちの影響が大きい」とひとことで片づけてしまいがちです。でも、友だちといっても距離はさまざまです。毎日いっしょにいる親友、昼休みを過ごすグループ、部活の仲間、SNSでだけつながっている子。

関係の距離によって、いっしょに買うもの、見せるもの、話題にするものが変わります。この記事では、友だち関係を「距離」で分けて、それぞれの場面で起きる消費を整理します。推し活と友だちの関係については別の記事で扱っているので、ここでは推しに限らない、ふだんの友だち関係に注目します。

親友(1対1):おそろいと、特別感

いちばん近い関係では、「ふたりだけの特別」が大事にされます。

  • 色ちがい・おそろいの小物
  • ふたりで撮るプリクラや写真
  • 相手の好みを知っているからこそ選べるプレゼント
  • ふたりだけで通じる言葉やスタンプ

ここでは値段より「わかってくれている感じ」が価値になります。商品の側でいえば、ペアで選べる、色ちがいがある、名前やメッセージを入れられる、といった形が合いやすいでしょう。

グループ:そろえる楽しさと、ゆるい同調

数人のグループでは、「みんなでそろえる」楽しさが出てきます。行事のときのおそろいのTシャツやヘアアレンジ、同じお菓子を分け合う、などです。

マイナビ「10代女子が選ぶ2026年上半期トレンドランキング」(13〜19歳女性610人)でモノ部門1位になったシール帳・シール交換は、グループの中で交換が生まれる遊びです。持っているものを見せ合い、交換することで会話が続きます。

一方で、グループには「合わせなきゃ」という気持ちもついてきます。全員が同じものを買えるとは限りません。おこづかいの額は家庭によってちがうので、手ごろな値段で参加できるかどうかは大切なポイントです。

少し遠い友だち:話題についていく

クラスメイトや、SNSでつながっている友だちとの関係では、「話題についていける」ことが大事になります。

  • みんなが見ている番組や動画
  • いま流行っている言葉
  • 話題のスイーツやお店

渋谷トレンドリサーチの高校生調査(高校生男女200人、2026年夏)では、好きなテレビ番組で「今日、好きになりました。」が33.5%と2位以下を大きく引き離しました。こうした共通の話題は、深い仲でなくても会話のきっかけになります。商品も「話のネタになる」かどうかで、広がり方が変わります。

冷静に見ている10代もいる

JC・JK流行語大賞2026上半期では、「フレネミー」(仲良しに見えて実は敵、という関係)がコトバ部門2位、人間関係を冷めた目で見る「冷笑系」が3位に入りました。

友だちは大切。でも、関係に疲れることもある。こうした本音も、10代の友だち関係の一部です。友だちの輪を前提にした企画ばかりだと、ひとりで楽しみたい子や、グループになじめない子を置いていくことになります。

友だち関係をあおらない企画にする

友だち関係を使った企画は広がりやすい反面、やりすぎると負担になります。

  • よくない例:「友だち5人招待で特典」など、人数のノルマがある
  • よい例:「ひとりでも、友だちとでも楽しめる」形にする
  • よくない例:「これを持ってないと話についていけない」とあおる
  • よい例:「話したくなる小ネタ」を商品に入れておく
  • よくない例:グループ全員分の購入が前提のセット
  • よい例:1つから買えて、そろえたい人は足せる

友だちを招待させる仕組みは、10代にとって人間関係の負担になりやすいものです。友だちとのつながりは「きっかけ」として使い、「条件」にしないことが大切です。

企画の前に、「この施策で、友だちに声をかけづらい子や、グループに入っていない子はどう感じるか」を一度考えてみてください。その子にとっても楽しめる形になっていれば、結果としてグループの子にも気持ちよく使ってもらえます。

関係の距離ごとに声を見る

友だちとの消費を知るには、「だれと」「どんな場面で」使ったかに目を向けると見えてきます。TrendVoiceでは、10代がプロフ帳を書いて友だちと交換する遊びの中で、「最近お金を使ったもの」「いま流行ってるもの」などの声が集まります。企業向けプラン(月3万円〜)では、個人がわからない形で集計された声にAIで質問できるので、友だち関係の中で何が選ばれているかを確かめられます。

#10代 友だち#人間関係#若者の消費

公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部

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