10代に覚えてもらえる商品名・キャッチコピーの作り方|若者言葉の使い方と例文
10代向けの商品名やキャッチコピーは、言いやすさ・略しやすさ・検索しやすさで覚えられ方が変わります。若者言葉や流行語を使うときの注意点、よい例とよくない例、10代で確かめる方法を紹介します。
名前は、10代が「口に出す」ものになる
10代に広がる商品は、友だちとの会話やSNSの投稿で、何度も名前を呼ばれます。「あれ食べた?」「どこで売ってる?」というやりとりの中で、言いにくい名前や覚えにくい名前は、だんだん話題にのぼらなくなります。
2026年上半期に10代の間で話題になった食べ物を見ても、「もっちゅりん」のように、音がかわいく、口に出して楽しい名前が目立ちます(渋谷トレンドリサーチ・高校生男女200人の調査で、流行っている食べ物1位)。もちろん名前だけで流行ったわけではありませんが、名前が会話にのりやすいことは、広がり方を後押しします。
商品名の4つのチェックポイント
商品名の案ができたら、次の4つで確かめてみましょう。
- 声に出しやすいか:一回聞いただけで言える長さと音か
- 略しやすいか:10代は長い名前を自然に短くする。どう略されるかを予想する
- 検索しやすいか:読み方が一つに決まり、スマホで打ちやすいか
- ほかとまぎれないか:同じ名前や似た名前の商品・言葉がすでにないか
とくに「略しやすさ」は見落とされがちです。10代が勝手に略した名前のほうが広まり、正式名称では検索されない、ということも起きます。最初から略し方を想定しておくと、ハッシュタグや売り場の表示もそろえやすくなります。
流行語・若者言葉を使うときの注意
10代向けだからといって、流行語を商品名やコピーに入れれば伝わる、というわけではありません。
2026年上半期の調査では、「めろい」(推しや好きなものにキュンとしたときの言葉)や「〇〇すぎて滅」が上位に入りました(渋谷トレンドリサーチ、マイナビ「10代女子が選ぶ2026年上半期トレンドランキング」)。こうした言葉は、10代同士の会話の中で生きている言葉です。
企業が使うときは、次の点に気をつけます。
- 意味や使い方をまちがえていないか、10代本人に確かめる
- 流行語は入れかわりが早い。商品名ではなく、期間限定の広告コピーなどにとどめる
- 大人が無理に使うと「寒い」と受け取られることがある
流行語は、使う場所と期間を選べば効果がありますが、商品名のように長く残るものに入れると、すぐに古く見えてしまうおそれがあります。
キャッチコピーは「説明」より「つぶやき」
10代向けのキャッチコピーは、商品を説明する文より、10代がつぶやきそうな一言のほうが届きやすくなります。
- よくない例:「新食感!こだわりの素材でつくった、もちもちスイーツ」
- よい例:「一口目、思ってたのとちがう」
- よくない例:「学生に人気の多機能ペンケース新登場」
- よい例:「テスト前の机、これで片づく」
よい例は、どちらも商品のくわしい説明をしていません。そのかわり、読んだ人が自分の場面を思いうかべられます。説明はパッケージの裏やお店のPOPにまかせ、表に出す一言は短くしぼりましょう。
10代で確かめる、かんたんな方法
名前やコピーの案が決まったら、発表の前に10代の反応を見ておくと安心です。
- 案を見せて、声に出して読んでもらう(読みまちがいが起きないか)
- 「友だちに話すなら、なんて呼ぶ?」と聞く(略し方がわかる)
- いくつかの案を並べて、いちばん「人に言いたい」ものを選んでもらう
- 意味を説明せずに見せて、どんな商品だと思うかを聞く
ここで出た呼び方や受け取り方が、社内の想定とずれていたら、それは大事な発見です。
やりすぎ注意
10代を意識しすぎて、くだけた言葉ばかりにすると、親や店の人には何の商品かわからなくなることがあります。10代向けの商品でも、買うときに親が関わる場面は多くあります。親が見ても安心できる、ふつうの説明文もどこかに用意しておきましょう。
また、ほかの会社の商品名や、キャラクター・作品の名前に似せた名前は、権利の問題になるおそれがあります。商標の確認は、専門家に相談しながら進めてください。
10代の言葉そのものにふれておく
10代がいまどんな言葉を使い、ものをどう呼んでいるかは、実際に書かれた文章を読むのがいちばんの近道です。TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「いま流行ってるもの」「推し」「最近ヘビロテの曲」などの声を集めています。企業向けプランでは、たまった声にAIで質問できるので、ネーミングの前に10代の言葉づかいを確かめられます。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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