10代はトレンドをどこで知る?SNS・友だち・テレビの3つの入り口と企業の届け方
10代はどこで流行を知り、どうやって「流行っている」と感じるのか。ショート動画、友だちとの会話、テレビ番組という3つの入り口と、広がり方のちがい、企業が情報を届けるときのポイントを整理します。
「どこで知ったの?」と聞くと、答えに困る
10代に「そのトレンド、どこで知ったの?」と聞くと、「なんとなく」「気づいたら」という答えが返ってくることがよくあります。これは、ひとつの場所で知ったのではなく、いくつもの場所で何度も目にして、だんだん「流行っている」と感じるようになったからです。
10代のトレンドとの出会いは、大きく3つの入り口に分けて考えると整理しやすくなります。この記事では、それぞれの入り口のちがいと、企業がどこにどう関わればいいかを考えます。
入り口1:ショート動画のおすすめ
いちばん大きな入り口は、TikTokやYouTubeショート、Instagramのリールなどのショート動画です。自分で検索しなくても、おすすめに次々と流れてきます。
2026年4月デビューのモナキは、デビュー曲がTikTokで10億再生を突破したとJC・JK流行語大賞2026上半期で紹介されています。ショート動画は、まだ知られていない人や曲を、一気に多くの10代に届ける力を持っています。
ここでの特徴は「知る」スピードの速さです。ただし、流れてきただけでは、すぐに忘れられることもあります。
入り口2:友だちとの会話とやりとり
ショート動画で知ったものが「流行」になるかどうかを決めるのは、友だちとの会話です。教室での話題、メッセージアプリでの動画の送り合い、一緒にダンスを撮ること。
シール交換が10代の調査で1位になったように、友だちとのやりとりそのものが流行になることもあります。
ここでの特徴は「信じる」力の強さです。知らない人の動画より、仲のいい友だちが「これいいよ」と言ったもののほうが、ずっと行動につながりやすいと言われます。
入り口3:テレビ番組や配信の「みんなが見ているもの」
テレビの力が弱くなったと言われますが、10代にとって「みんなが見ている番組」は今も強い入り口です。渋谷トレンドリサーチ(高校生男女200人)の調査では、高校生の恋愛リアリティ番組シリーズ「今日、好きになりました。」が、好きなテレビ番組で33.5%と2位以下を大きく引き離して1位でした。
ただし、10代はテレビ放送をそのまま見るとはかぎりません。配信で見る、切り抜きのショート動画で見る、という見方もあります。番組そのものより、番組の話題で友だちと盛り上がれることが価値になっています。
3つの入り口が重なって「流行」になる
多くのトレンドは、3つの入り口を行き来しながら大きくなります。
- ショート動画で何度も見かける
- 友だちとの会話で話題になり、一緒にまねする
- 番組や大人のメディアでも取り上げられ、「みんな知っている」状態になる
ひとつの入り口だけで終わるものは、流行になりきれずに消えることが多いと考えておくとよいでしょう。
企業が届けるときのポイント
入り口ごとに、企業ができることは変わります。
- ショート動画:完成された広告より、まねして撮りたくなる「型」を用意する
- 友だちとのやりとり:送りたくなる、分けたくなる、見せたくなる理由を商品に入れる
- 番組や配信:見た人どうしが話せるネタになるかを考える
よくない例は、「広告を出したから10代に届いたはず」と考えることです。表示された回数が多くても、友だちとの会話に入っていかなければ、流行にはつながりにくいのです。
社内でふり返るときは、「見られた回数」だけでなく、次のような質問もしてみてください。
- 保存されたり、友だちに送られたりしたか
- 10代が自分で撮ってまねした投稿は出てきたか
- 店頭やコメントで「友だちに聞いた」という声はあったか
また、10代に情報源を聞く調査は、聞き方で答えが大きく変わる点に注意が必要です。「どのSNSで知りましたか」と選択肢で聞くと、実際には友だちから聞いたのに、SNSを選んでしまうこともあります。また、多くのSNSは13歳以上が利用の対象なので、中学生と高校生では使っているサービスがちがう場合もあります。学年ごとに分けて見ることが大切です。
10代の「入り口」を本人の言葉で知る
TrendVoiceのプロフ帳には、「よく使うSNS/アプリ」と「いま流行ってるもの」の両方の項目があります。どのアプリを使っている10代が、どんなものを流行っていると感じているのか。企業向けプランでは、たまった声にAIで質問して、自社の情報をどの入り口から届けるかを考える材料にできます。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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