2026年の10代の流行語と、その背景|めろい・滅・ワホー・フレネミーから読む気分
めろい、〇〇すぎて滅、ワホー、フレネミー、冷笑系。2026年に10代の間で流行った言葉を、どこから生まれたのか、なぜ使われるのかという背景から読み解き、企業が言葉と向き合うときの注意点をまとめました。
流行語は「気分の記録」
10代の流行語は、意味だけを覚えても、あまり役に立ちません。大事なのは、その言葉がどこから生まれ、どんな場面で、どんな気持ちで使われているかです。流行語は、その時期の10代の気分を記録したものと考えると、企画に活かすヒントが見えてきます。
この記事では、2026年上半期の公開調査に出てきた言葉を、生まれた場所ごとに分けて、その背景を読み解きます。
推しの曲から生まれた言葉
- 〇〇すぎて滅:M!LKの「好きすぎて滅!」から広まった言い回し。マイナビ「10代女子が選ぶ2026年上半期トレンドランキング」でコトバ部門1位。「滅ポーズ」も流行
- ば・く・れ・つ♡:同じくM!LKの「爆裂愛してる」のフレーズ。同ランキングのコトバ部門2位
推しの曲の歌詞やフレーズが、そのまま日常の言葉になる。これが2026年の大きな特徴です。言葉だけでなく、ポーズや振り付けとセットで広まっているので、「言う」と「まねする」が一体になっています。
背景にあるのは、好きな気持ちを大げさに、そのまま出すことを楽しむ空気です。「好き」と言うだけでは足りないから、「滅」してしまうほど好き、と言う。気持ちの大きさを競うような楽しさがあります。
気持ちをひとことで言う言葉
- めろい:推しや好きなものにキュンとしたときに使う言葉。渋谷トレンドリサーチ(高校生男女200人・2026年6月)で流行っている言葉1位(15.2%)
めろいは、特定の曲や動画ではなく、気持ちそのものを表す言葉です。推しを見たとき、かわいいものを見つけたとき、その一瞬の「キュン」をひとことで言える。だからこそ、いろいろな場面で使われて広がったと考えられます。
昔の動画から生まれた言葉
- ワホー:11年前のYouTube動画から生まれた言葉。JC・JK流行語大賞2026上半期(株式会社AMF)でコトバ部門1位。渋谷トレンドリサーチでも「わほー」が2位(13.8%)
10年以上前の動画が、いまの10代の言葉になっています。昔のものがSNSで新しく流行る「時間軸が溶ける」流れの代表例として紹介されています。10代にとっては「昔の言葉」ではなく、「いま見つけたおもしろい言葉」です。
人間関係を冷静に見る言葉
- フレネミー:フレンド(友だち)とエネミー(敵)を合わせた言葉。仲良しに見えて実は敵、という関係。JC・JK流行語大賞のコトバ部門2位
- 冷笑系:人間関係をちょっと冷めた目で見ること。同じくコトバ部門3位
「滅」や「めろい」のような熱い言葉と並んで、人間関係を少し引いて見る言葉も上位に入っています。好きなものには全力で熱くなる一方で、友だち関係には冷静な目も持っている。この両方がある、というのが2026年の10代の気分の特徴かもしれません。
若者向けマーケティング会社Reaplusの上半期総括では、「風呂キャンセル」のように日常のだらしなさや失敗をそのまま出す言葉も挙げられ、「映えより、リアル」という読み解きが示されています。
企業が流行語と向き合うときの注意
流行語を見つけると、広告やSNSでそのまま使いたくなります。でも、これはおすすめしません。
- よくない例:新商品の広告コピーに「めろすぎて滅!」と入れる
- よい例:思わず「めろい」と言いたくなるような、キュンとする見た目や体験を商品につくる
企業や大人が流行語を使うと、10代は「自分たちの言葉を取られた」と感じて冷めやすいと言われます。また、言葉の寿命は短く、商品が出るころには古くなっているかもしれません。M!LKのフレーズのように、もとになった曲やアーティストがある言葉は、権利の面でも勝手に使えない場合があります。
言葉は「使う」ものではなく、「読む」ものと考えるのが安全です。
社内で流行語を共有するときは、言葉の一覧だけでなく、次の3つをメモしておくと企画に使いやすくなります。
- どこから生まれたか(曲・動画・番組・会話など)
- どんな気持ちのときに使われるか
- その気持ちを、自社の商品やサービスでどうつくれるか
次の流行語を、言葉が生まれる場所で見る
流行語は、調査で発表されるころには、すでに広まりきっていることがほとんどです。TrendVoiceのプロフ帳には「いまの気分」や「いま流行ってるもの」の項目があり、まだランキングに出てこない言い回しが混ざることもあります。企業向けプランでは、そうした声にAIで質問して、言葉の裏にある気分を読むことができます。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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