← もどる
戦略

アルファ世代は10年後の主要顧客|いまから始める長期のマーケティング戦略

いまは小中高生のアルファ世代も、10年後には働きはじめ、自分で買い物を決める年代に。アルファ世代を将来のお客さんとして見たとき、企業がいまから始めておきたいことを、長期の視点で整理します。

「まだ子どもだから」で見送っていいのか

アルファ世代は、だいたい2010年ごろから2020年代半ばに生まれた世代です。2026年の時点で、いちばん上の人たちが高校生になりはじめたところで、多くはまだ小学生以下です。

自社の商品が大人向けだと、「アルファ世代はまだお客さんではない」と考えるのが自然かもしれません。でも、時間を先に進めて考えると、見え方が変わります。

10年後、アルファ世代はどうなっているか

10年後の2036年を思いうかべてみましょう。いま高校1年生くらいの人たちは、20代半ばになっています。社会に出て働き、自分の収入で買い物をし、一人暮らしを始めている人もいるでしょう。

その下の年代も、次々に大学生や社会人になっていきます。つまり、これからの10年は、アルファ世代が「親に買ってもらう子ども」から「自分で選んで買う大人」へと、少しずつ入れ替わっていく期間です。

  • いま(2026年):多くが小中学生。上のほうが高校生に
  • 5年後:上のほうが大学生や新社会人に
  • 10年後:上のほうが20代半ば。働く世代の仲間入り

化粧品、金融、住まい、車、旅行など、いまは大人向けの商品も、10年後にはアルファ世代がお客さんの一部になっています。

子どものころの記憶は、大人になっても残る

子どものころに好きだったもの、よく使っていたものは、大人になっても覚えているものです。家にあった調味料、よく行ったお店、遊んだゲーム。「なじみがある」という感覚は、大人になってからの選択にも影響すると言われます。

2026年上半期の公開調査では、平成に流行ったたまごっちが、高校生の好きなキャラクター1位(17.3%)でした(渋谷トレンドリサーチ・高校生男女200人・2026年6月)。一度生まれた愛着は、時間をこえて戻ってくることがあります。

いまアルファ世代と良い出会い方をしておくことは、10年後に「知っている」「なんとなく好き」と思ってもらうための準備になります。

いまから始められる3つのこと

大人向けの商品を持つ会社でも、いまからできることはあります。

1つ目は、アルファ世代の価値観を知っておくことです。直接売るつもりがなくても、この世代が何を好み、何を嫌がるのかを知っておくと、10年後の商品づくりやサービスの設計に生かせます。

2つ目は、売るのではなく「出会う」場面をつくることです。工場見学、学校の学びにつながる教材、家族で楽しめるイベントなど、商品を買ってもらわなくても、会社やブランドを知ってもらう方法があります。

3つ目は、変化を記録しておくことです。10代の好みは年ごとに変わります。毎年の変化を記録しておくと、数年後に「この世代はこう変わってきた」という流れが読めるようになります。

業種別に考えるヒント

自社に置きかえて考えるときのヒントを、いくつか挙げてみます。

  • 食品・飲料:いまの10代が好む味や食感が、10年後の大人の定番になるかもしれない
  • 金融・保険:おこづかいやお金の感覚を知ることが、将来のサービス設計につながる
  • 住まい・家電:動画やアプリが当たり前の世代が、どんな暮らし方を求めるかを考える
  • 旅行・レジャー:友だちや家族と出かける10代の体験が、将来の旅の選び方のもとになる

どれも、いますぐ売上になる話ではありません。でも、10年後に「アルファ世代のことが分からない」とあわてないための準備になります。

注意点:子どもへの働きかけは慎重に

将来のお客さんだからといって、子どもに強く売り込むのは逆効果です。子どもを対象にした広告や、個人情報の取り扱いには、保護者や社会からの目が厳しく向けられます。業界ごとの自主ルールがある場合もあるので、確認しておきましょう。

いま目指すのは「売ること」ではなく「良い印象で覚えてもらうこと」です。親や学校から見ても安心できる関わり方を選びましょう。

アルファ世代の「いま」を記録していく

10年後の主要顧客を知るには、いまの10代の声を継続して見ていくことが近道です。TrendVoiceには、10代がプロフ帳に書いた学年、推し、いま流行ってるもの、よく使うSNSやアプリなどの声が集まっていて、企業向けプラン(月3万円〜)では、その声にAIで質問できます。将来のお客さんを知るための定点観測として使ってみてください。

#アルファ世代#長期戦略#将来の顧客

公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部

アルファ世代の「いまの本音」を、AIに聞いてみませんか

TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。

企業向けのご案内を見る

あわせて読みたい