子どもと親の両方に届けるマーケティング|アルファ世代と親世代、それぞれに伝えるメッセージの作り方
アルファ世代の買い物には、親が関わる場面が多くあります。子どもには「楽しい」、親には「安心・納得」を届けるには?親子それぞれへのメッセージの分け方と、例文、気をつけたい点を解説します。
買うのは誰?使うのは誰?
10代やその下の子ども向けの商品には、ほかにはない特徴があります。使う人と、お金を出す人、最後に「買っていいよ」と決める人が、ちがうことが多いのです。
お菓子や文房具のように、おこづかいで子どもが自分で買うものもあります。一方で、通販での買い物、少し高いもの、毎月お金がかかるサービスなどは、親の同意がないと買えません。
アルファ世代の親の多くはミレニアル世代で、自分もスマホやSNSに慣れています。子どもが見ている動画や流行をよく知っている親も多く、親子で一緒に選ぶ場面も増えていると言われます。
この記事では、子どもと親の両方に届けるためのメッセージの作り方を考えます。
子どもと親では「知りたいこと」がちがう
同じ商品でも、子どもと親が気にするところはちがいます。
- 子どもが知りたいこと:楽しいか、かわいいか、友だちと話題にできるか、自分で選べるか
- 親が知りたいこと:安全か、値段に見合うか、子どもの成長や生活にプラスか、続けやすいか
ひとつのメッセージで両方を満たそうとすると、どちらにもぼんやりとしか届かなくなります。まずは、伝える相手ごとに、伝えることを分けて考えましょう。
メッセージを分けて書いてみる
たとえば、子ども向けの文房具を例にすると、次のように書き分けられます。
- 子どもへ:「色を組み合わせて、自分だけのペンケースに」
- 親へ:「パーツごとに買い足せるので、なくしても全部買い直さなくていい」
子ども向けのお菓子なら、こうなります。
- 子どもへ:「友だちと分けられる、いろんな味のアソート」
- 親へ:「個包装で、食べる量を調整しやすい」
同じ特徴でも、子どもには「楽しさ」、親には「納得できる理由」として伝えると、それぞれに届きやすくなります。
メッセージを分けたら、伝える場所も考えます。
子どもには、動画やSNS、店頭のパッケージなど、自分で見つけられる場所が合っています。親には、商品ページの説明、パッケージの裏面、保護者向けの情報など、落ち着いて読める場所が合っています。
ポイントは、子どもが見つけて「ほしい」と思ったときに、親が確かめたい情報がすぐ近くにあることです。子どもが親に「これほしい」と見せたとき、親が知りたいことがすぐに分かれば、話はスムーズに進みます。
親子で一緒に楽しめる場面をつくる
子どもと親を別々に考えるだけでなく、一緒に楽しめる場面をつくるのも有効です。
2026年上半期の公開調査では、シール帳・シール交換やトモダチコレクションの新作など、平成に流行ったものが10代の間で話題になりました(マイナビ・10代女子/JC・JK流行語大賞2026上半期)。親世代が子どものころに遊んだものを、いまの子どもが楽しんでいる、という形です。
親が「なつかしい」と感じ、子どもが「新しい」と感じるもの。そこには、親子の会話が生まれやすくなります。親子のどちらにも話したくなる理由があると、家族の中で自然に話題が広がります。
注意点:子どもを通して親に売り込まない
親子の両方に届けるマーケティングで、いちばん気をつけたいのが、子どもを使って親に買わせようとする伝え方です。
- 子どもに「おうちの人におねだりしよう」と呼びかける
- 子どもが課金やくり返しの購入をしやすい仕組みにする
- 期限を強調して、子どもをあせらせる
こうした伝え方は、親の不信感につながります。子ども向けの広告やキャンペーンには、業界ごとの自主ルールがある場合もあります。子どもの個人情報を集めるときは、保護者の同意が必要になることもあるので、社内の担当部署と確認しましょう。
親子それぞれのチェックリスト
- 子どもが「楽しい」と思えるポイントを、一言で言えるか
- 親が「買っていい」と思える理由を、一言で言えるか
- 子どもが見る場所と、親が確かめる場所の両方に情報があるか
- 親子で一緒に楽しめる、話題にできる要素があるか
- 子どもをあせらせたり、おねだりさせたりする表現がないか
子ども本人の声から考える
親子に届けるメッセージを考えるとき、子ども本人の言葉はとても参考になります。TrendVoiceには、10代がプロフ帳に書いた「最近お金を使ったもの」「おこづかい(任意)」「よく使う通販サイト」などの声が、個人が分からない形で集まっています。企業向けプラン(月3万円〜)では、その声にAIで質問できるので、子どもの側から見た買い物の姿を知る手がかりにしてみてください。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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