卒業シーズンの10代の記念需要|寄せ書き・プリ・卒業旅行、思い出を「形に残す」消費
卒業シーズンの10代は、友だちとの思い出を形に残すことにお金と時間を使います。寄せ書き、写真、おそろいグッズ、卒業旅行など、3月の記念需要の中身と企画の注意点をまとめました。
卒業は「思い出を残す」季節
卒業は、10代にとって大きな区切りです。毎日会っていた友だちと、春からは別々の学校や進路に分かれます。その前に「今のみんな」を形に残したい、という気持ちが強くなります。
この「残したい」という気持ちが、卒業シーズンの消費の中心です。物を手に入れることより、思い出を記録すること、みんなで同じ体験をすることにお金が使われます。
卒業式の時期と、気持ちの流れ
日本の卒業式は、多くが3月です。学校によってちがいますが、高校は3月のはじめごろ、中学は3月の中ごろに行うところが多いと言われます。地域や学校によって日程は変わるので、全国一律の「卒業キャンペーン」は少し幅をもたせて組むと安心です。
卒業までの気持ちは、だいたい次のように動きます。
- 1月〜2月:受験や進路決めで忙しい。思い出づくりはまだ先
- 進路が決まったあと:一気に「残りの時間を楽しもう」モードに
- 卒業式の前後:寄せ書き、写真、プレゼントが集中する
- 卒業後の春休み:卒業旅行や、みんなで遊ぶ最後の予定
推薦などで早く進路が決まった人と、3月まで受験が続く人とでは、思い出づくりを始める時期がずれます。同じクラスの中でも、温度差がある点は意識しておきましょう。
卒業シーズンに求められるもの
卒業の時期に、10代が使うものを分類してみます。
- 書いて残す:寄せ書き用の色紙、メッセージカード、卒業アルバムに書くペン
- 撮って残す:プリクラ、カメラ、写真をまとめるアルバムや印刷サービス
- 身につけて残す:おそろいのキーホルダーやアクセサリー、ペアの小物
- 体験として残す:卒業旅行、テーマパーク、みんなでの食事会
とくに写真は、卒業シーズンの主役です。2026年上半期の「マイナビ 10代女子」の調査では、平成風に撮れるプリクラ「平成レトロプリ」がコト部門の3位に入りました。思い出を「体験しながら撮る」場所は、卒業の時期にも選ばれやすいと考えられます。
先生や後輩からの「贈る」需要
卒業シーズンには、卒業する本人だけでなく、まわりの人の買い物もあります。
- 後輩から先輩へ:部活の先輩に、花やお菓子、メッセージ入りの小物を贈る
- 卒業生から先生へ:クラスでお金を出し合って、感謝の品を贈る
- 家族から本人へ:進学祝いをかねたプレゼント
後輩から先輩へのプレゼントは、部活ごとにお金を出し合うことも多く、予算の中で「気持ちが伝わる物」が選ばれます。名前やメッセージを入れられる商品は、この場面に合いやすいでしょう。
部活の先輩への贈り物では、その部活らしさが出る物も好まれます。チームカラーの小物、競技にちなんだデザイン、みんなの寄せ書きと一緒に渡せる物などです。「この部活の先輩だから」という特別感が、気持ちを伝える助けになります。
卒業旅行は「初めての友だち旅行」になることも
高校の卒業旅行は、多くの人にとって、親なしで友だちと行く初めての旅行になります。行き先や宿を自分たちで調べて決める経験は、10代にとって特別なものです。
ただし、未成年の宿泊には保護者の同意が必要になる場合があります。宿によっては、同意書の提出を求めるところもあります。10代向けの旅行プランを考えるときは、こうした手続きをわかりやすく伝えることも、親子の安心につながります。
企画で気をつけたいこと
- 進路が決まっていない人もいる。「みんな新生活が楽しみ」という空気を押しつけない
- 友だち関係はさまざま。「仲良しグループ」前提の企画だけにしない
- 学校によっては、校内でのプレゼントの受け渡しにルールがある
卒業は、うれしさとさびしさがまじった時期です。明るく盛り上げるだけでなく、「離れても大丈夫」という気持ちに寄りそう表現も、10代には響きやすいでしょう。
卒業前後の声を確かめる
卒業の記念に何を残したいか、何にお金を使ったかは、学年や地域、学校の雰囲気でちがいます。
TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「学年」「いま流行ってるもの」「最近お金を使ったもの」「こんな商品求めてます」などの声を集めています。企業向けプランでは、たまった声にAIで質問できるので、卒業シーズンの企画を立てる前の手がかりにしてみてください。
公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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