日記調査で10代の日常を知る|1週間の記録から買い物や気分の流れを読む方法
日記調査は、10代に数日〜1週間、日々の出来事や気持ちを記録してもらう調査方法です。向いているテーマ、続けてもらう工夫、記録のお題の例、読み解き方、未成年ならではの注意点を紹介します。
アンケートでは見えない「1日の流れ」
アンケートで「お菓子をいつ買いますか?」と聞くと、「学校の帰り」のような答えが返ってきます。でも実際には、部活が早く終わった日だけコンビニに寄る、テスト前は塾の前に買う、というように、日によって行動は変わります。こうした「流れ」は、1回の質問ではなかなかつかめません。
そこで使われるのが日記調査です。ダイアリー調査とも呼ばれ、参加者に数日から1週間ほど、日々の出来事や気持ちを記録してもらいます。この記事では、10代を対象にした日記調査の進め方を紹介します。
日記調査が向いているテーマ
日記調査は、時間とともに変わるものを知りたいときに向いています。
- 1日の中で、いつ何を食べたり飲んだりしているか
- 平日と休日で、SNSやアプリの使い方がどう変わるか
- 買い物を「思いついてから買うまで」に、どんな迷いがあるか
- テスト期間や行事の前後で、気分がどう動くか
反対に、「どの味が好きか」のように1回聞けばわかることは、アンケートのほうが向いています。日記調査は参加する側の負担も大きいので、本当に流れを見たいときだけ使います。
続けてもらうための工夫
10代に毎日書いてもらうのは、思っている以上にたいへんです。途中で書かなくなる子が出るのは当たり前、と考えて設計します。
- 1回の記録は数分で終わる量にする
- 文章でなく、写真や選択肢でも答えられるようにする
- 書く時間を決めすぎない(「寝る前に思い出して」くらいがちょうどいい)
- 毎日同じ質問だけにせず、日によって1つだけ「今日のお題」を変える
文章が苦手な子でも、写真1枚と一言なら続けやすくなります。ただし、写真には友だちの顔や制服、家の外観などが写りこみやすいので、何を写さないでほしいかを最初に伝えておきます。
記録のお題の例
毎日の基本の質問と、日がわりのお題を組み合わせます。
- 毎日:今日いちばん楽しかったこと、今日お金を使ったもの、今日の気分をひと言で
- 1日目のお題:今日カバンに入っていたもの
- 3日目のお題:今日友だちと話した話題
- 5日目のお題:今日SNSで保存したもの
- 7日目のお題:この1週間でいちばん「ほしい」と思ったもの
最終日に、1週間をふり返る短いインタビューやアンケートを組み合わせると、記録の背景にある理由も聞けます。
読み解き方:1人ずつ「時間の流れ」で並べる
集まった記録は、まず1人ずつ、日付と時間の順に並べて読みます。いきなり全員分をまとめて集計すると、流れが見えなくなってしまうからです。
読むときは、次の点に印をつけていきます。
- 行動のきっかけ(何があってお金を使ったか)
- 気分と行動のつながり(落ちこんだ日に何をしたか)
- 1日目と最終日のちがい(ほしいものが変わったか)
1人ずつの流れを読んだあとで、何人かに共通する「型」を探します。「部活のあとに友だちと寄り道して、ついで買いをする」のような型が見つかれば、売り場や売り方の企画につながります。
記録が途中で止まった日も、大事な情報です。テストや行事で忙しかった日なのか、書くことがなかった日なのか。空白の理由を最終日に聞いておくと、10代の生活のリズムがより立体的に見えてきます。
未成年ならではの注意点
日記には、家族のことや友だち関係など、プライベートな内容が書かれやすくなります。
- 書かなくていいことを、最初にはっきり伝える
- 友だちの名前や、学校がわかる情報は書かないようお願いする
- 年齢によっては、保護者の同意が必要になる場合がある
- 記録を社内で共有するときは、個人がわからない形に整える
また、毎日の記録が負担になって、生活のじゃまにならないよう気をつけます。テスト期間は避ける、つらくなったらいつでもやめていいと伝える、といった配慮も大切です。
日記調査の前後に、広い声で確かめる
日記調査は、少ない人数の日常を深く知る方法です。見つかった型が、ほかの10代にも当てはまるのかは、広い声で確かめる必要があります。TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「カバンの中身」「最近お金を使ったもの」「いまの気分」などの声に、企業向けプランでAIを使って質問できます。日記で見つけた仮説を、ほかの声と照らし合わせるときに使ってみてください。
公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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