← もどる
価値観

ジェンダーにとらわれない商品づくり|10代向けの色・名前・売り場で気をつけること

「女の子向け」「男の子向け」と最初から分けない商品づくりが、10代向けでも求められています。色・ネーミング・売り場・広告表現で見直したいポイントと、配慮しすぎて伝わらなくなる失敗を、チェックリストつきで整理します。

「女子向け」「男子向け」で始めていないか

10代向けの企画会議で、最初に「これは女子向け?男子向け?」と決めてしまうことはないでしょうか。売り場も広告も、そこから組み立てると話が早く進みます。

ただ、いまの10代のまわりでは、好きな色や趣味を性別で分けない考え方が、以前より身近になっていると言われます。学校でも、制服にスラックスとスカートの両方を選べるようにするなど、性別で一律に決めない取り組みが広がってきました。

この記事では、10代向けの商品を「性別で決めつけない」形にするための考え方を、色・名前・売り場・表現の4つに分けて整理します。

好きなものは性別で分かれない

2026年上半期の公開調査を見ても、性別でくくりにくい人気が目立ちます。

  • 渋谷トレンドリサーチ(高校生男女200人、2026年夏)の好きなキャラクターは、1位たまごっち(17.3%)、2位ちいかわ(12.4%)、3位モンチッチ(9.8%)
  • 同じ調査の流行っている食べ物は、もっちゅりん、麻辣湯、ドバイチョコ餅

この調査は男女を合わせた結果です。かわいいキャラクターやスイーツを「女子のもの」と決めてしまうと、好きなのに手に取りにくい子を生むかもしれません。もちろん性別ごとに好みの差が出る商品もあるので、まずは自社の対象で確かめることが前提です。

色の決め方を見直す

いちばん見直しやすいのが色です。

  • よくない例:ピンクと水色の2色だけで、それぞれ「女子用」「男子用」と書く
  • よい例:ミント、ラベンダー、グレー、黄色など色数を増やし、色の名前で選んでもらう

推しカラーで持ち物を選ぶ10代にとって、色は「性別」より「気分」や「推し」で選ぶものになっている場面があります。色の名前を「〇〇ピンク」「〇〇ブルー」のように具体的にすると、性別ではなく色そのもので選びやすくなります。

名前とパッケージ

商品名や説明文に、性別を前提にした言葉が入っていないかを確かめます。

  • 「女子力アップ」「男らしく」など、性別で役割を決める言葉
  • 「彼氏に」「彼女に」のように、恋愛の相手を一つに決める言い方
  • 女の子は笑顔でかわいく、男の子は元気に走る、といった決まりきった描き方

置きかえるなら、「友だちに」「自分へのごほうびに」「推しに会う日に」のように、使う場面で書くと、だれでも自分ごとにしやすくなります。

売り場と通販のカテゴリ

商品がよくても、売り場が「女の子コーナー」「男の子コーナー」に分かれていると、入りにくい子がいます。

  • 売り場や通販のカテゴリを「文房具」「推し活」「スキンケア」など、用途で分ける
  • 絞り込み検索に性別を必ず入れる設計になっていないか見直す
  • 店頭のPOPに「女子に人気」と書くなら、本当にそれが必要かを考える

用途で分けると、性別に関係なく「探しているもの」にたどり着きやすくなります。

配慮しすぎて「だれ向けかわからない」も失敗

一方で、性別を気にするあまり、特徴のない商品になってしまう失敗もあります。

  • 全部を無難なグレーにして、だれにも刺さらない
  • 「みんなのための」と書くだけで、使う場面が見えない
  • 性の多様性をテーマにしたのに、中身が伴わず「流行りに乗っただけ」と受け取られる

大事なのは「性別をなくすこと」ではなく、「性別以外の軸で選べるようにすること」です。味、色、推し、使う場面など、選ぶ理由をはっきりさせましょう。また、性の多様性を広告のテーマにするときは、当事者の声を聞く、社内で表現をよく確かめるなど、慎重に進めることが大切です。10代の気持ちを、話題づくりのためだけに使わない姿勢が問われます。

企画前のチェックリスト

  • 対象を「女子」「男子」でなく、場面や好みで説明できるか
  • 色の選択肢は2色以上あり、性別を書かずに選べるか
  • 商品名・説明文に性別の役割を決める言葉がないか
  • 売り場・通販のカテゴリは用途で分かれているか
  • 広告の人物の描き方が決まりきっていないか
  • 調べた結果、本当に性別で差が出るなら、その根拠を説明できるか

性別ではなく「好き」から見る

10代の好みを性別で分けずに見るには、本人が書いた「好き」をそのまま見るのが近道です。TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に推しや好きな食べ物、「こんな商品求めてます」などを書いた声が、個人がわからない形で集まります。企業向けプラン(月3万円〜)では、たまった声にAIで質問できるので、性別の思い込みを置いて、10代が実際に何を選んでいるかを確かめてみてください。

#ジェンダーニュートラル#商品企画#10代 価値観

公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部

アルファ世代の「いまの本音」を、AIに聞いてみませんか

TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。

企業向けのご案内を見る

あわせて読みたい