社内向けトレンドレポートの書き方|10代の流行を「読まれる1枚」にまとめる構成と例文
10代のトレンドを社内に報告するとき、流行のリストを並べるだけでは読まれません。冒頭の3行、1つのトレンドの書き方、出典の添え方、よくない例と直し方まで、社内向けレポートの型を紹介します。
「流行っているもの一覧」は読まれない
上司から「最近の10代のトレンドをまとめて」と頼まれたとき、流行語や人気の食べ物を表のように並べた資料をつくりがちです。でも、受け取った人は「へえ」で終わってしまいます。何をすればいいのかが書いていないからです。
社内向けのトレンドレポートの役割は、流行を紹介することではなく、会社の判断に役立つ材料をわたすことです。この記事では、読まれるレポートの型を紹介します。
最初の3行で結論を書く
忙しい人は、最初の数行しか読みません。レポートの冒頭には、次の3つを短く書きます。
- 今回いちばん伝えたいこと(1文)
- それが自社にどう関係するか(1文)
- 次にやるとよいこと(1文)
たとえば「今期の10代は、昔のものを新しく楽しむ流れが強い。自社の定番商品にも、もう一度光を当てる余地がある。過去のパッケージを使った小さな企画を検討したい」のような形です。くわしい中身は、その下に続けます。
1つのトレンドは「事実・背景・自社への意味」で書く
トレンドを1つ紹介するときは、毎回同じ型で書くと、読む人が迷いません。公開調査の結果を使った例を示します。
- 事実:JC・JK流行語大賞2026上半期のコトバ部門で「ワホー」が1位。11年前のYouTube動画から生まれた言葉
- 背景:14年前の曲「夜の踊り子」もリバイバルしている。昔のネタがSNSで新しく広まる「時間軸が溶ける」動きの一つと読める
- 自社への意味:過去の商品やCMが、10代には「新しいもの」に見える可能性がある
事実の欄には、出典と、だれに聞いた調査かを必ず書きます。背景と自社への意味は、担当者の解釈です。「〜と読める」「〜可能性がある」と、事実とは書き方を変えておきましょう。
よくない例と、直し方
レポートでよくある書き方を、直した例と並べます。
- よくない例:「10代の間でシール交換が大人気です」
- 直した例:「マイナビの10代女子調査で、シール帳・シール交換がモノ部門1位。手でさわれる遊びへの揺り戻しと読める」
- よくない例:「Z世代は映えよりリアルを重視しています」
- 直した例:「Reaplusの上半期トレンド総括では、日常の気持ちや失敗をそのまま出す投稿が好まれる、と読み解かれている」
直した例では、だれが言っているのかがわかります。「大人気」「重視」のような強い言葉を、調査の結果に置きかえるだけで、レポートの信用はぐっと上がります。
全体の構成と分量
社内向けなら、全体は短いほど読まれます。目安の構成はこうです。
- 冒頭の3行
- 注目トレンド:3つ程度にしぼる(全部載せない)
- 気になる10代の生の声:短く引用
- 自社で試せること:小さく始められる案
- 出典一覧:調査名・発表元・対象
トレンドを10個並べるより、3つを深く書くほうが、読む人の頭に残ります。載せなかったものは、出典一覧の下に「ほかに出ていた話題」として名前だけ並べておけば十分です。
3つを選ぶときの基準は、「自社に関係があるか」と「複数の調査で出ているか」の2つです。たとえばドバイチョコもちは、JC・JK流行語大賞、マイナビの10代女子調査、渋谷トレンドリサーチの高校生調査の3つすべてで上位に入っています。こうした、いくつもの調査で名前が挙がるものは、一時的な話題よりも広がりがあると考えやすく、優先して取り上げる価値があります。
書くときの注意点
- 調査の数字は、発表元の数字だけを使う。四捨五入や言いかえで数字を変えない
- 1つの調査だけで「10代全体」を語らない。対象の年齢や人数を添える
- 流行語を、意味を確かめずに資料の見出しに使わない
- レポートに作成日を入れる。10代の流行は入れ替わりが早い
とくに最後の点は大切です。数か月前のレポートが、いまの話として回し読みされることはよくあります。
公開調査に「生の声」を足すと、厚みが出る
公開調査は、流行の全体像をつかむのに便利です。そこに自社が気になる10代の生の声を足すと、レポートに「なぜ」が加わります。TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「いま流行ってるもの」「最近お金を使ったもの」などの声に、企業向けプランでAIを使って質問できます。レポートの「生の声」の欄を埋める材料として、使ってみてください。
公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部
TrendVoiceには、10代がプロフ帳を書いて遊んだ声が届きます。企業向けプランでは、たまった声に自由に質問できます。
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