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世代の基本

10代の流行語を広告で使う前に|意味を「翻訳」しない、使い方の注意点とチェックリスト

めろい、〇〇すぎて滅、フレネミー。10代の流行語を企業が使うと、なぜ「寒い」と言われやすいのか。意味を大人の言葉に翻訳しすぎない読み方と、広告やSNSで使う前のチェックリストを紹介します。

流行語を使ったら、反応がいまひとつ

10代向けのSNS投稿や広告で、流行語を使ってみたけれど反応が薄かった。むしろ「企業が使うと寒い」と言われてしまった。こうした話は、10代向けマーケティングの現場でよく聞かれます。

原因の多くは、言葉の意味を大人の言葉に「翻訳」して理解し、その訳をもとに使ってしまうことにあります。この記事では、10代の言葉の受け取り方と、使う前に確かめたいことを整理します。

2026年の10代の言葉の例

まず、2026年上半期の公開調査で上位に入った言葉を見てみます。

  • めろい:推しや好きなものにキュンとしたときに使う言葉。渋谷トレンドリサーチの高校生調査(高校生男女200人)で「流行っている言葉」1位(15.2%)
  • 〇〇すぎて滅:M!LKの「好きすぎて滅!」から広まった言い回し。マイナビの10代女子調査でコトバ部門1位
  • ワホー:11年前のYouTube動画から生まれた言葉。JC・JK流行語大賞のコトバ部門1位
  • フレネミー:フレンドとエネミーを合わせた言葉。同じくコトバ部門2位

どれも、辞書のような一行の説明だけでは、使われ方の空気まではわかりません。

「翻訳」すると、温度が消える

たとえば「めろい」を「かわいい」「キュンとする」と訳すことはできます。でも、10代が「めろい」と言うときには、推しへの気持ちの高まりや、友だちと気持ちを分け合う楽しさといった「温度」がのっています。

訳した意味だけを頼りに、「この新商品、めろい!」と書いてしまうと、言葉は合っていても温度が合いません。言葉は、意味よりも「誰が、どんな場面で、誰に向かって言うか」で生きています。

また、「〇〇すぎて滅」や「ば・く・れ・つ♡」のように、推しの曲から広まった言葉もあります。元ネタを知らずに使うと、ファンの大事にしているものを軽く扱っているように見えることがあります。

企業が使うと「寒い」と言われやすい理由

10代の言葉は、仲間うちで使うからこそ楽しいものです。そこに企業や大人が入ってくると、次のような気持ちが起きやすくなります。

  • 自分たちの遊びに、大人が入ってきた感じがする
  • 使い方が少しずれていて、無理をしているように見える
  • 流行のピークを過ぎてから使われ、古く感じる

10代の流行語は入れ替わりが早く、大人が気づいて企画にした頃には、もう使われなくなっていることもあります。

使う前のチェックリスト

それでも流行語を使いたいときは、次の点を確かめてから判断しましょう。

  • 意味だけでなく、どんな場面で使われているかを実際の投稿で見たか
  • 元ネタ(曲・動画・人物)を知っていて、その扱いに問題はないか
  • ネガティブな意味や、人間関係をからかう使い方をされていないか
  • いまも使われているか。ピークを過ぎていないか
  • 自社のキャラクターや口調に、無理なくなじむか
  • 社内の10代に近い人に「これ、変じゃない?」と聞いたか

ひとつでも不安があるなら、無理に使わないほうが安全です。

言葉をまねるより、気持ちをくむ

流行語そのものを使わなくても、10代に届く言葉はつくれます。大事なのは、言葉の奥にある気持ちを読み取ることです。

  • よくない例:「新作、めろすぎて滅!」
  • よい例:「好きな気持ち、そのまま色にしました」
  • よくない例:「フレネミーにも負けない!友情コスメ」
  • よい例:「仲良しとおそろいでも、ちょっとずつちがう色」

「〇〇すぎて滅」が流行る背景には、好きな気持ちを大げさに、恥ずかしがらずに出したいという空気があります。その気持ちを、自社の言葉で表現するほうが、ずっと自然に届きます。

「フレネミー」のように人間関係の微妙さを表す言葉は、とくに注意が必要です。からかいや仲間外れを連想させる使い方をすると、楽しいはずの商品が、いやな気持ちと結びついてしまいます。流行語は、言葉そのものより「なぜいまその言葉が選ばれているのか」を読むための材料として使うのがおすすめです。

10代の言葉は、10代の文脈で読む

言葉の意味や温度は、学年や地域、好きなジャンルによってもちがいます。ある言葉を使っているのは誰なのか、どんな話題と一緒に出てくるのかを見ることで、はじめて正しく読み取れます。

TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「推し」「いまの気分」「いま流行ってるもの」などの声が、本人の言葉のまま集まります。企業向けプラン(月3万円〜)では、たまった声にAIで質問できるので、言葉がどんな文脈で使われているかを確かめるのに役立ちます。

#10代 流行語#若者言葉#広告表現

公開日:2026-10-20 文:TrendVoice編集部

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