それでも10代がお店に行く理由|通販の時代に中高生が実店舗を選ぶ6つの価値
スマホで何でも買える時代でも、10代はお店に足を運びます。試せる、すぐ持ち帰れる、友だちと過ごせる。中高生が実店舗に行く理由を6つに整理し、10代に来てもらえる売り場づくりのヒントをまとめました。
スマホで買えるのに、お店に行く
10代はスマホに慣れていて、通販も使います。それでも、駅ビルやショッピングモール、ドラッグストア、雑貨店には、放課後や休日に10代の姿がたくさんあります。
通販がこれだけ便利になっても、お店に行く理由があるということです。その理由がわかれば、お店や売り場が10代に何を用意すればいいかが見えてきます。
この記事では、10代が実店舗に行く理由を6つに分けて考えます。コンビニや放課後の寄り道については別の記事でもふれているので、ここでは「わざわざ行く」お店を中心に見ていきます。
理由1:試せる、さわれる
コスメの色、服のサイズ、文房具の書き心地。画面では判断できないものは、お店で確かめたくなります。おこづかいで失敗したくない10代にとって、試せることは大きな安心です。
テスターやサンプルが置いてあるか、手に取りやすい高さに並んでいるか。小さなことですが、10代がお店に来る理由そのものにかかわります。
理由2:その日のうちに持ち帰れる
「明日使いたい」「週末の予定に間に合わせたい」。そんなとき、届くのを待つ通販より、お店で買うほうが確実です。行事や遊びの予定が決まってから動く10代にとって、すぐ手に入ることは大きな価値です。
通販と組み合わせる考え方もあります。お店で試して、気に入った色を確かめてから買う。通販で見つけた物を、お店で実物を見て決める。10代はお店と通販のどちらか一方ではなく、両方を行き来しながら選んでいると考えられます。お店の役割は「売る場所」だけでなく、「確かめる場所」でもあるのです。
理由3:友だちと過ごす時間になる
10代にとって、お店に行くことは買い物だけが目的ではありません。友だちと話しながら見て回る、それ自体が楽しい時間です。
2026年上半期のマイナビ「10代女子が選ぶトレンドランキング」(13〜19歳女性610人)では、コト部門の3位に平成風に撮れるプリクラが入りました。写真を撮る、一緒に選ぶ、といった「その場での体験」は、通販では代わりがききません。
理由4:思わぬ出会いがある
検索は、ほしい物がわかっているときには便利です。でも、お店では、知らなかった物にたまたま出会えます。「こんなのあるんだ」という発見は、棚を眺めているときに起きます。
新商品の棚、季節の特設コーナー、店員さんのおすすめ。偶然の出会いをつくる売り場は、10代が「また行きたい」と思う理由になります。
理由5:撮りたくなる場所がある
ポップアップストアや期間限定の展示など、写真に撮りたくなる場所があるお店にも10代は集まります。撮った写真は、SNSや友だちとのやりとりで共有されます。
ただし、店内での撮影がどこまでOKかは、お店によってちがいます。撮ってよい場所をはっきり示しておくと、10代も安心して楽しめます。
理由6:「行ったこと」が思い出になる
推しのコラボカフェ、地元にない話題のお店。わざわざ遠くまで行ったこと自体が、10代にとっては思い出になります。買った物には、行った日の記憶がくっついています。同じ商品が通販で買えるとしても、「あの日にあのお店で買った」という特別さは、お店でしか生まれません。ショップ袋や店舗限定のおまけが、その記憶を残す役割を果たすこともあります。
10代に来てもらう売り場のチェックリスト
ここまでの理由をもとに、売り場を見直すチェックリストにまとめます。
- 試せる、さわれるものが置いてあるか
- 学校帰りの時間帯に開いていて、行きやすいか
- 友だちと一緒に見て回れる通路の広さがあるか
- 新しい物や季節の物が、入口近くで目に入るか
- 撮影してよい場所がわかりやすいか
- おこづかいで買える価格の物もそろっているか
すべてを満たす必要はありません。自分たちのお店が、6つの理由のどれに強いのかを決めると、力の入れどころがはっきりします。
10代がどのお店に行っているか
10代がどんなお店に足を運び、何を目当てにしているかは、地域によっても変わります。
TrendVoiceでは、10代がプロフ帳に書いた「いま流行ってるもの」や「最近お金を使ったもの」などの声を集めています。企業向けプランでは、たまった声にAIで質問できるので、売り場づくりの前の確認に使ってみてください。
公開日:2026-10-31 文:TrendVoice編集部
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